悠遠ノ絲人気投票結果発表




「という訳で、人気投票の結果発表ー!」
「はい。管理人の不在をいいことに、八月中ずっと行っていましたが、ついに結果が出ましたので、発表したいと思います」
「……またどうしてこんなことしたの? つまり、人気投票を、ってこと」
「また、身も蓋もないことを……。それはもちろん、誰が真のヒロインか決定するために決まっているでしょう」
「そうなの?」
「そうです! ――いえ、その、何も私がイリスさまに取って代わるためという訳じゃありませんからっ」
「ふうん……」
「イリスさまぁ……。そんな冷たい目で見なくても……うぅ」
「大丈夫。レダのことは信じているから。……裏切ったら許さないけど」
「う、裏切るなんてとんでもないです! 私はただ、この性悪女にだけは負けなくないだけですからっ」
「……誰が性悪ですって?」
「わたしじゃないとすると、消去法で決まっちゃうね」
「イリス!」
「楓、イリスさまを敵にまわさない方がいいわよ。どうせ勝てやしないんだから」
「そうだね。みんなの予想だと、一番は多分わたしだろうって、みんな言うし」
「全て予想通りにいくわけなどないでしょう。所詮、現実とは厳しいものなんです」
「自戒しているの?」
「あなたに言っているんです!」
「そう?」
「――いちいちうるさいわね、楓。あなた、まずは私との勝負でしょ? 予想でも、二位は誰になるか、不透明だったし」
「一位以外は全部不透明ですよ。どういう結果になるのか、見当もつかない……という感じでしたね。登場人物は私たちだけではありませんから……もしかすると、メインのヒロインがサブキャラに負けるという可能性もありますし」
「ふふん、自信ないのね?」
「自分に自信を持てないような育ちはしていませんよ。あなたはどうか知りませんが」
「わたしは別に、一位なんかじゃなくても構わないけれど。裄也がわたしに入れてくれれば、それで満足だから」
「む………」
「う………」
「ま、まあ……究極的にはそれでいいのかもしれませんけどね」
「ふん。でも馬鹿裄也に投票権なんてないもの」
「もしあったら……きっとわたしに入れてくれるね」
「…………」
「…………」
「と、ともかくこんなことを話していないで、さっさと結果発表とまいりましょう」
「そ、そうね。ここで喋っていても、ラチがあかないし」
「そう? ここで話していれば、その分だけ少しでも現実を見る瞬間を遅らせられるのに」
「あなたは……本当に傲慢にできてますね」
「だ、大丈夫です、イリスさま。私はこんな女に負けやしませんから」
「ふうん……。それじゃあ、せいぜい頑張ってね」
「う……は、はい」
「凛……。よくもまあ、こんなのに仕えていられますね……」
「同情なんていらないわよっ」
「ふふ……じゃあ結果発表だよ」





結果発表 7〜13位へ